バーベキューで炭を使う時には準備を!火の起こし方や爆発に気をつけて
家族や友人、会社の同僚などの仲間内でのバーベキューは親睦を深めるのにもぴったり。
アウトドアに慣れている人がいるならお任せしてもいいのですが、そういう人がいない時もあれば役割分担で自分がやらなくてはいけない時もありますよね。
あまり慣れていないからといって怖気づく事はありません。火を扱うので十分に注意しないといけませんが、皆と一緒に作業をしていけば会話も食事もより一層弾みますよ。
バーベキューで炭を使う時には何を準備する?
皆でバーベキューの予定を立てたら次は何を準備するかですよね。
火を起こす時には三つの大切な要素があります。
1:火種になるもの
2:火を維持させるもの
3:点火させるもの
1と3は似ているように見えますが微妙に違います。
それぞれどんなものか大まかに分類しましたので、参考にしてみて下さい。
◇火種になるもの
- 松ぼっくりや松の葉
油が染み込んでいるのでよく燃えます。 - ススキ、わら、枯葉や枯れ枝
現地調達しやすいです。足りなければ探してみましょう。 - 新聞紙、紙パックなど
手に入りやすく燃えやすい。すすや灰も出やすい点に注意。 - ダンボール
上記と同じ紙ですが、素材が分厚く長く燃えるので炭に火を移しやすいです。
◇火を維持させるもの
まきや丸太、炭などです。
これらに火を移して維持させるのが大変で、消えてしまって中々食材を焼けない!と悩む事が多いです。炭も同じように見えますが、いろんな木材などを原料にして作られていますので、購入時にチェックしておくといいでしょう。
- 備長炭
とても有名で聞いた事がある人もいるでしょう。上質な火力ですが、火がつきにくいためバーベキューには不向き。 - 黒炭
サイズも揃っていて中央から放射状に割れているため、燃えやすい。軽くて取り扱いがしやすい。 - 白炭
表面の白い粉は消し粉で、これが付着しているので白炭と呼ばれています。一度火がつけば安定した良い火力となりますが、火付けはしにくい。 - マングローブ炭
マングローブを使って作られた炭。サイズは不揃いなものの、燃えやすい。安価で手に入れやすい便利な炭で、販売されているのを良く見るとこれが多かったりします。
バーベキューに利用するなら、黒炭またはマングローブ炭が扱いやすいでしょう。
点火させるもの
- ライターやマッチ、ガスバーナー。
火種になるものに火をつけますので、手に入りやすいものであれば何でも構いません。
バーベキューをする季節や場所によっても用意するものは変わりますが、必要なものを準備して火を起こしていきます。
バーベキューで炭を使う火の起こし方
初心者の方は特に慣れなくて、紙切れに火をつけてみたもののすぐに掻き消えてがっかりする事も多いのではないでしょうか。
作業の流れですが、火種になるものに火をつけてから炭に火を移して燃やします。安定して燃えるようになればその状態を維持するという作業に切り替わります。
「火を移して燃やす」
というのは思っている以上にやってみると難しいのですが、幾つかポイントがあります。
順番ですが、コンロに火種になるものを置きます。新聞紙でも松ぼっくりでも紙パックでも、用意しやすいもので構いません。紙類はすすや灰が出やすいので、使う時には服装を汚れてもいいものにしましょう。
火をつけて燃え始めたら炭を入れますが、最初は大きな塊のものを入れるより燃えやすい細く小さいものを選り分けておいて、それから火種の上にくべていきましょう。酸素がないと燃えないので、置く時にはぎゅうぎゅうにしすぎず空気が入るような隙間も意識して入れて下さい。
最初のうちは火がついていても熱が弱いので、あまり広げすぎると熱がさらに分散されて燃えにくいので一箇所にまとめましょう。くべたらもっと火を強くしたいと思ってうちわで扇いだりする事もありますが、さらに熱を奪うのでこれも燃えにくくなる原因となります。
風を送るのではなく、まずは火のついた部分を狙って息を吹きかけます。ある程度は様子を見ながら放置しつつ、火が強くなってきたら炭をまた少しずつ入れて燃やしましょう。
だいぶ燃えてきたならうちわなどを使って下から上に空気や風を送りこんでいきます。ドライヤーや扇風機が使える環境なら、それを使うのもおすすめです。浮き輪やボールに空気を入れる足踏み式のポンプや空気入れもあれば便利です。
火をつければすぐに燃えてくれるだろうと思うかもしれませんが、点火してから早くても15~20分ぐらいは時間がかかります。早く火を起こせると思わずに30分ぐらいはかかるだろうと余裕をみて、材料を揃えたり食器を並べるなど他の準備も同時に作業していく方が無駄もなくていいですよ。
バーベキューで炭が爆発するかも?!
もっと簡単に炭に火をつけたい!と思いますよね。
灯油を使って炭を軽く塗らして燃やす方法や、いらない布や紙に灯油を振り掛けてから同じく燃やすなどもないわけではありません。簡単ではありますが、灯油の臭いが焼く時に食材についてしまいます。5~10分ぐらい燃やし続ければ臭いは消えますが、食べる時に気になる人は気になるでしょう。何より引火した時の燃え方も激しくて危ないのでおすすめはできません。
また、カセットコンロの上に炭を置いて一気に火をつけようとするやり方もたまに見かけますが、これも絶対にやめましょう。説明書などにも火起こしには使わないように記載があるはずです。
見た目は赤くなったりしているだけなのでそれほど熱そうに見えなくても、肉などの食材を焼ける熱さになっているのですから炭は相当熱く高温の状態です。この熱がガスボンベを異常に加熱させるため、引火して爆発してしまうことがあります。(実際に年間での事故報告もあります!)
キャンプやイベントで子供も一緒に参加している時には、きちんと周囲の大人が気を配っていじらないように見てあげたりする事も忘れないで下さいね。
まとめ
バーベキューも大勢の仲間とわいわいと賑やかに食事やおしゃべりが楽しめるので、ぐっと距離も近くなりますよね。気軽に出かけられるバーベキュー場もあれば、キャンプに出かけたり誰かの家で行う事もあるでしょう。
楽しめる場所は増えていても、何はなくとも火がないと調理が何も出来ません。
ゆっくりと焦らず、飲み物を飲んだり話もしながらでいいのです。
火起こしなどの準備もバーベキューの醍醐味ですから、皆で協力し合って楽しい時間を過ごしましょう!